小児歯科

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小児歯科って普通の歯科とどう違うのでしょうか? 


こどもは小さな大人ではありません。ですから、治療法も違いますし、治療に使う薬も大人用のを少し使えば良いという訳ではありません。小児歯科では歯が生え始める前の0才児から、親知らずを除く28本の永久歯が萠えそろう中高生位までの口腔内の発達を踏まえた治療を行う歯科の領域です。また、それぞれのお子様の年齢と、それによる心理的・身体的・口腔的特徴をふまえ、虫歯の予防・治療、かみ合わせの誘導・育成・治療等を総合的に考慮した専門的な治療を行います。
治療に際して、小さなお子様は泣いたり暴れたりする事もありますが、さまざまな方法を用いて歯医者さん嫌いのお子様を「歯医者さん好き」のお子様にする事ができます。

 
治療の順番

1.治療を始める前の検査


まず、最初に診療室の雰囲気になれてもらうために一人で椅子に座って、担当の衛生士とお話をしたり、うがいをする練習をします。うがいが上手にできて慣れてきたら、ミラーをお口の中にいれる練習をします。

最初は虫歯のチェックです。

次にかみ合わせのチェックと異常習癖(指しゃぶりや舌癖など)のチェックを行います。

ここまでが上手に出来た子は、レントゲン室で左右の奥歯の咬翼法のレントゲンを取ります。

最期にお口の中をデジタルカメラで撮影します。これは、治療の経過や成長発育による変化を記録するための記録です。

2.説明

 デジタルレントゲン、デジタルカメラで撮影した今のお口の中の状態をコンピューターの画面上で説明します。幼稚園以上のお子さんでしたら、虫歯やみがき残しを自分で見る事によって、治療に対する協力が得られやすくなります。また、成長や発育の過程における歯並びやかみ合わせの異常がある場合は現在の状態と今後の予測についての説明を行います。

 定期的に検診を受けているお子さんの場合は、以前のデータがコンピューターに保存してありますので、成長による歯並びやかみ合わせの変化、歯磨きの状態の変化を継続して観察することもできます。

 

3.治療

緊急の場合(激しい痛み、外傷による折れた歯がある)を除いては、治療はむりせずゆっくりと進めます。お子さんたちは日々成長していますので、たとえ今日は出来ない事でも、無理をして恐怖心を与える事をしなければ来週は出来るようになるかもしれません。痛くない、怖くない治療を心がけていますので、お子さんの体調や精神状態によっては治療の内容を変更する場合もありますので、ご了承ください。また、乳歯の虫歯は永久歯との生え変わりの時期がありますので、虫歯の進行によっては生え変わりが近い歯は治療を行わず、経過を観察する場合もあります。

治療後は毎回、処置の内容と治療後の注意、次回の処置の内容について説明をします。

4.予防

成長の段階に合わせた正しい予防と清掃の知識と習慣を身に付けていただくように、さまざまな指導を行います。特に基本のブラッシング指導はほぼすべてのお子さんに対して実施しています。「弘法は筆を選ばず」と言いますが、ブラッシングの基本は正しいブラシの選択と使い方です。当院では、指導に際してそれぞれのお子さんにあったサイズと堅さ大きさのブラシを無料で差し上げています。

また、虫歯になりにくいい丈夫な歯を作るためのフッ素の応用プログラムを取り入れ、発達の段階にあった正しいフッ素の使い方についての説明をおこないます。フッ素の塗布やフッ素洗口溶液の指導も行っております。

フッ素についての詳細はこちらをご覧下さい

さらに、予防といっても虫歯予防だけが中心ではありません。

適切な時期に適切な処置を行えば、全部の歯に矯正装置をつけて治療を行わなくても、きれいな歯並びにする事ができます。永久歯の邪魔をしている乳歯を早めに抜いたり、簡単な装置でかみ合わせのずれを解消したりするのも、予防処置の一部です。

5.経過観察

大人と違って、お子さんたちのかみ合わせの状態は日々変化しています。また、乳歯は一度治療したところの周辺から虫歯になる確率が高く、油断はできません。おおよそ年に3−4回は経過を見ながらチェックをする必要があります。その際にフッ素を塗布したりブラッシングの練習のおさらいをしたりします。

永久歯が生え始める時期にフッ素を利用するといちばん効果がありますし、かみ合わせのずれなどを生じやすい時期ですので、とくにこの時期には間隔を短くする場合もあります。

歯 医者さん嫌いを作らないための方法

TSD法(Tell-Show-Do)

治療に対するお子様の不安を和らげるための方法です。

Tell(お話)
まず、治療の「お話」をして何をするかを教えます。
(例:風でムシさんを吹き飛ばしておくすりをつめるんだよ)

Show(見せる)
実際に使う器具を見せます。もちろん、先が尖った器具や注射針などは見せませんけれど。
場合によっては、危険がない器具(エアーシュリンジ)等には実際に触らせます。
歯を削る道具などは実際に作動させて音がしても水と風が出るだけである事を確認させます。

DO(治療)
治療中も場合によっては手鏡で治療を見せます。大人でも、何をされている判らないと不安ですよね。

ラバーダム(お口のレインコート)


お口にラテックスラバーでできた薄いゴム製のマスクをつけて治療を行います。お口の中に水が入らず、また唾液によって削った面が汚染される事が少ないので、確実な治療が可能です。

ラバーダムは1回限りの使い捨てですので、感染の心配もありません。ただし、ゴムアレルギーのあるお子さんの場合はあらかじめお知らせください。

笑気


酸素と混合した笑気ガスをゆっくり呼吸する事によって、緊張をとり、リラックスした状態で治療を行う事ができます。笑気ガスは副作用の心配もなく、小さなお子様からお年寄りまで安全に使用する事ができます。

詳しくはこちらへ

抑制


TSD法や笑気吸入鎮静法が有効ではないお子さんの場合で、痛みや腫れなどがある場合はスタッフが手足を抑制して治療を行う場合もあります。体動が著しく、通常の方法では危険を伴う場合は抑制具を使用する事もありますが、基本的には治療に慣れてくると抑制を外して自分で自分自身をコントロールできる状態にもって行きます。

ごほうび

治療が終わってがんばった子にはたくさんほめてあげてください。我慢できずに泣いてしまった子にもほめてあげてください。一度自信がつけば次からはもっと上手にできます。

最期まで治療をがんばった子と定期検診で虫歯が無かった子にはちょっとしたおもちゃのプレゼントがあります。

保護者の皆様へのお願い


小中学生までの年齢のお子様の歯とかみ合わせの治療と検診には保護者の方々のご協力が不可欠です。残念ながら、子供のときに「歯医者嫌い」になってしまうと大人になっても治らないことが多いようです。ホームページの冒頭にも書きましたが、これはその子の一生にわたってのQOL(生活の質)を低くしてしまう要因にもなりかねません。

まず、保護者の方にお願いしたいのは、お子様に歯科に対するネガティブなイメージを与えないように注意してください。ですから、どうか「はみがきをしないと虫歯になって(ここまでは問題ありません)、歯医者さんでガリガリ歯を削ってもらわんといかんようになるよ。」などという表現はされないでください。

また、私たちはお子様へウソをついて治療を行ったりはしません。「今日は見るだけ。」とか、「お薬を塗るだけ。」といって連れてこられると、お子様との信頼関係を保ったまま治療を行うのが難しくなります。理由をお話してやさしく励まして連れてきてあげてください。

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